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  • 執筆者の写真川上 信也

スーパーブルームーンの夜に

 13年ぶりのスーパーブルームーンということで撮影にやってきた。砂浜から毘沙門山をシルエットに撮ろうと思っていたけれど、あいにく福岡は雲に覆われていてまったく見えなかった。

 ブルームーンというのはプレスリーが歌う「Blue Moon of Kentucky」があるのでその単語自体は耳に馴染んでいるけれど、それにスーパーがついているからきっと珍しいことなのだろう。大きいってことなのかな。

 月が出ないという事が分かると(1時間待った)、気分を切り替えるようにカメラのダイヤルも切り替えマシカクモノクロ撮影に。この設定で三脚使用のスローシャッターは初めてだったのでなかなか新鮮な撮影だった。月の出現がなかった空は不思議な流れの雲が発生し、その動きは波の鼓動とリンクしているようで、それは自然界の大いなる力の美しい規則性のように感じられる。

 よく見ると波打ち際にじっとしているサギがいた。まったく身動きせず波を眺める姿は何やら哲学的な雰囲気さえ感じさせる。単に魚を待っているだけだろうけれど、月を待ってじっとここで撮影していた僕も似たようなものなのかも、と妙な連帯感。




                           FUJIFIJM GFX50SⅡ ACROS

                             福岡市西区 長浜海岸   

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