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  • 川上 信也

長崎 五島へ


長崎の五島への取材が入ったので、久々に離島へ。

福岡空港で東京からの編集者と待ち合わせ、五島行きの飛行機へ。

全日空系のORCという飛行機。もちろん初めて乗る。

なんの略なんだろうか。

飛行機まではバスで向かうのだが、このタラップから乗り込むスタイルは結構好きだ。

飛行機を至近距離で見ることができるし、普段見られない車輪も目の前にある。

小さい。

まるでマイクロバスのような飛行機だ。

でも僕はプロペラ機は結構好きなのでうれしい。

ペテグジュリの「夜間飛行」の世界を思い浮かべるようなあの音。

あのプロペラ音を聞いているだけで飛行機という乗り物がより魅力的に思えてくる。

機内は満員。といっても30人くらいだろうか。

手づくりの機内誌が配布される。絵も文字も乗務員の手書き。

五島までは40分。

雲の合間から筑後川が見えた。

五島に到着し、すぐさまレンタカー屋へ。

このレンタカー屋、個人経営のお店なのだが、看板猫がいる。

すぐにスリスリしてきてかわいい。

撮らずにはいられない。

翌日は早朝5時半にホテルを出発し、6時から撮影。

ところでホテルの名前は街の中心にある「ホテル ダウンタウン」という名前だったけれど、

あそこは果たして下町だったのだろうか。

フェリーで上五島まで渡り、そこで仕事は終了。

取材先の方が帰りの船まで時間があるということで、しばらく案内していただいた。

この方、長崎市内出身らしいけれど、数年前にやってきたこの島がとても気に入っているのだという。長崎市に戻ってもあのスピードにはついていけないとのこと。

島での生活もなんだかうらやましい。

坂本龍馬ゆかりの地があるという。

亀山社中の練習船がここの沖で難破し、数人が亡くなり坂本龍馬はその慰問のためにこの島を訪れたという。だからここの龍馬の銅像は合掌している。ちょっと不自然なような。

そして世界遺産となった教会が近くにある。

頭ヶ島天主堂という珍しい石造りの教会だ。ここの集落には10人ほどしかもういないらしいけれど、その方たちが教会を守っている。そしてやってくる人たちを案内しているのだ。

車で直接行くことはできず、途中でシャトルバスに乗り換えて教会の集落へと向かう。

世界遺産に登録されてお客さんがかなりやってくることが予想されたらしいのだが、それほど目に見えるようには増えていないという。祈りの場でもあるからあんまり来られても困るという気もするけれど、島の活性化にとっては大事なことなのかもしれない。でも世界遺産の目的はあくまで大事な遺産を後世に残していくことなので、この辺とのバランスが難しいだろうなあと思ったり。

でもいい島だなあと思った。上五島は釣り人にとっては聖地といわれているらしい。


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