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  • 執筆者の写真川上 信也

雪の平尾台へ

 雪の平尾台に行くのは初めてだ。

前日まで道路が結構大変な状況だったようで、登山口付近にある「平尾台自然の郷」は閉園していた。ほんの少しだけ気温も上がったのでどうだろうと行ってみたのだが、小倉南インターをおりて登り口まで行った時、これは無理かなと思った。坂の初めから道路が凍結していた。「平尾台自然の郷」に電話して、今日は行けるのかどうか問い合わせてみると、スタッフたちはスタッドレスでみんな出社しているとのこと。ただ所々滑りやすいところがあるので注意してくださいとのことだった。

 僕の愛車サンバーは今年でお別れとなるのだが、タイヤは新品のスタッドレスがついている。なので大丈夫だろうと坂道を登り始めた。だいたい6キロほど上り坂が続く。これほどすべて凍っている状態は初めてだったけれど、時速20キロくらいでゆるゆる進むと特にスリップはしないようだ。ヘアピンカーブが数か所あるけれど、そこはさらにゆっくりと慎重に。所々わずかに横滑りがあったけれど、20分ほどで駐車場に到着。

 やはりこういう時は4WDにスタッドレス、さらにチェーンという装備が安心のようだ。スタッドレスの過信は絶対にしないようにといわれているけれど、その通りだろうと思う。前日のニュースで篠栗の若杉山の駐車場から出られなくなった車が映っていたけれど、タイヤはスタッドレスだった。 これからもさらに気を付けていこう。

 茶ヶ床園地までは行けるかどうか分からなかったので、手前の駐車場に止めてそこから歩いて出発。もちろんアイゼンも装着。

 真っ白まではいかないけれど、なかなかの雪景色が広がっている。秋に一度来たことがあるので、そのコースをたどる。中峠まで行って、そこから左がまっすぐか。時間があるので両方行ってみることにした。

 峠の先からは行橋の街並みが見えてくる。白く雪化粧している。やはり福岡市よりかなり冷え込んだということだろう。途中から右に曲がる登山道があり、途中まで行ってみる。道だけが真っ白で、東山魁夷の「道」の絵を思い起こさせる。なんていい光景。




 中峠に戻って大平山方面へ。ここからは平尾台らしい羊のような岩が続く。岩の上部に雪が積もっていて、おもしろいコントラスト。それほど寒くもなかったので、しばらく休憩しながら撮影を続けた。この休憩がとてもいい時間。一息いれながら周囲をじっくり見渡す。北九州にこれほど魅力的な風景が広がっているなんてとても意外なような気がする。すぐ向こうには工場地帯があるのに。

 


  かなりの枚数を撮影して登山口に戻ってきた。たぶん10キロくらい歩いただろうか。お昼前に歩き始めて時計は4時前だった。かなりゆっくりしたなあと。 出会った登山客は二人ほど。やはりあれほどの雪道だから。それでも登山口に車は5台ほどあった。もちろんみんなスタッドレスかチェーン。

 凍った道は下りのほうが神経をつかうので、帰りは速度10キロほどでさらにゆっくりと。下のほうはかなり溶けていた。

 今日の体験で、ここまでなら雪道も大丈夫という感覚がちょっとだけ持てたように思う。くじゅうで何度か雪道を体験しているけれど、これほどの凍結の日は行ったことがなかった。新しい車はとりあえず4WDなので、サンバーよりは雪道に安心だろうと思っている。もちろん過信は禁物。

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