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執筆者の写真川上 信也

若宮での料理撮影

 毎月数件お店の取材撮影の依頼があり、主に福岡県内を巡っている。昨日は宮若市で南フランス料理を7品撮影。元々香椎の一軒家で営んでいたお店soukatei。

 いつものように店内の電気を消して自然光での撮影。

 編集者の話によると、この頃は僕のようにライティングせずに自然光で撮影するカメラマンが増えているそうで、お店の方から「電気を消しますか?」と聞かれることも多いという。この日もそうだった。

 僕は15年ほど前から料理はほぼ自然光で撮ってきているけれど、初めてご一緒する編集者はそれが信じられないという方がほとんどだった。この日ご一緒したシティ情報ふくおかの小宮さんは、ずいぶん前から僕の自然光での撮影の良さを認めてくれていたのだ。ありがたい。

到着するとまず、窓のそばなど撮影場所に良さそうなテーブルを探す。窓がないときは店内の灯りを何とか工夫しながら利用して今まで乗り越えてきた。

 よくやってきたなあと思う。ルスカのさわさん、そしてコモゴモのいとなおさんも同じく僕の感覚を気持ちよく分かってくれていた方々。今までもう千件近く撮影してるのではないだろうか。


ちょっと前まではお店の方から「暗そうだから電気をつけましょうか?」と逆のことを言われていたなあ。自然光撮影の僕は先走りしすぎて浮いた存在だったのかもしれない。ただ自然光で誌面に耐えうる写真にするには撮影場所や設定などそれなりの工夫が必要で、今は試行錯誤の結果ということかな。

 ここのお店はとにかく美味しかった。今まで味わったことののない美味しさ。農園もあって料理中に採ったりも。オーナーのご夫婦もとても気持ちのいい方々。こんな方々が福岡の食の素晴らしさを支えているんだなあ。詳しくは来月発売のシティ情報ふくおかで。

 

 この日はFUJIFILM X-T4での撮影。

 料理撮影のレンズは50mm単焦点。

 classicchromeで彩度、シャドーを自分好みに調整しての撮影。





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