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作家さんたちの撮影

  • 執筆者の写真: 川上 信也
    川上 信也
  • 2021年4月21日
  • 読了時間: 3分

 

ここ数日は作家さんたちの撮影を依頼されていた。

ブックスキューブリックでは桜木紫乃さんと東山彰良さんとの対談があり、その模様を撮影ということだった。また次の日もレストランでの対談があるので、二日続けてお二人の写真を撮らせていただいた。

 お二人とも直木賞作家ということで、僕もこの日の数日前からお二人の作品を読み続けていた。桜木紫乃さんの「ホテルローヤル」、そして東山彰良さんの「流」。どちらも対談の当日に読み終えて、そのまま作者ご本人とお会いしたので何だか不思議な感覚だった。東山さんの「流」は台湾が舞台の青春小説だったけれど、ものすごく面白くて夢中になって読んでいた。ほんの小さな場面でもとても印象に残るシーンがあり、例えば台湾の出店のようなところにカセットテープを持って行き、好きな曲を入れてもらうというシーン。そこでは漢字でイーグルスなどが出てきた。そのシーンのことなどを東山さんにお聞きすると、当時はそのようなことをよくしていて自分もカセットテープを作ってもらったとのこと。そして漢字表記のイーグルスはやはりアメリカのイーグルスとのこと。70年代にはもうアメリカの音楽が普通に入ってきていたという。本の中の話は遠い世界のように感じるけれど、読んだ次の日に作者にその場面のことをお聞きするというのはとても貴重な瞬間のように思えた。僕自身も本を数冊出版しているけれど、そんな風に思われたことってあるのかなあ。ないか。新しい本にサインもいただいた。


 次の日は夜にフランス料理のレストランでの対談だったのだが、お昼に作家の片山恭一さん宅でオーディオ雑誌の取材があった。その撮影も頼まれていたのだ。不思議と作家さん撮影が続く。片山恭一さんは「世界の中心で愛を叫ぶ」を出版してちょうど20年とのこと。360万部というとてつもない日本記録を作った本だけれど、片山さんご自身は非常に気さくな方で、話していてとても気持ちがいい。ほんとにすごい方というのは人に対する接し方も一流なのだ。玄関前に車を止め呼び鈴を鳴らすと「あーどうもお久しぶり川上さん!」と笑顔で出迎えていただいて、ちょっと緊張していた僕は一気にほぐれてしまった。初めてお会いする奥さんとも挨拶させていただき、さっそく撮影に。

 部屋にはすでに雑誌の編集者の方も来られていて、3部屋に設置してあるオーディオをそれぞれ撮影していった。本だらけの書斎にもすごいオーディオがあり、こんな音に囲まれながら仕事をするというのはとてもいい仕事ができるような気がした。片山さんいわく、いい音はすごく体にいいとのこと。

撮影が終わり、しばらくそのオーディオで音楽を聴かせていただいた。やっぱりものすごくいい音だ。もしかすると生演奏よりいいのではと思えるほど。最初は大滝詠一の「ロングバケーション」が流され、いつも聴いている曲なのにえらい違うなあと。次にピアノのソロでビーチボーイズの「神のみぞ知る」が流された。もともと飛びきり美しい曲がピアニストの演奏でいっそう美しく思える。しばらくじっと聴き入っていた。いい時間だ。






          片山恭一さんの書斎にて

         出迎えてくれた猫のヒースくんは17才


 

 そして夕方からは再び桜木さんと東山さんの対談撮影。

東山さんは室見に住んでいたということで、しばらく室見の話で盛り上がってしまった。すぐ近所だったのだ。スーパーかどたやKINKONKANの話などなど。

撮影は5分ほどで終了し、作家さんたち撮影二日間は終了。 とてもいい時間だったとは思うけれど、やはり緊張していたのかどっと疲れてしまった。同時にほっとした。



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© shinya kawakami

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