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執筆者の写真川上 信也

シャッター音を傍らに 29話

連載を続けているコラム「シャッター音を傍らに」は29話目となった。長く続けているなあ。



 この頃はこの原稿の下書きを原稿用紙に鉛筆で書いている。パソコン画面はどうしても目が疲れるので、少しでも目のためにということで思いついたのだが、これが結構いい。僕は走り書きになるとほとんど判読不明の文字になっていくのだが、これもまた僕自身の個性ということを改めて自覚しているし。

 僕は文章でギャラをいただいたのが写真よりも早かったため、一時期は文章に重点をおいていたことがあった。山小屋勤務時代初期のころ。その頃はワープロだったけれど、外で書くときはもちろん原稿用紙だった。スタッフのヒロエちゃんの母親からプレゼントで原稿用紙をいただいたこともあった。その頃を思い出しながら書いている。もちろん間違えたり文章の付け足しなんかパソコンより大変なんだけれど、まあそれも味わいととるべきかなあと。 

 最初はちょっと高めのボールペンを購入して書いていたのだが、滑らかすぎて書くのが走りすぎてしまうので、自分でも判読不能の文字になることが判明。いろいろと試した結果、やはり鉛筆かなあと。幼稚園のころ通っていた硬筆教室でつかっていた2Bを使用。 緑色の安価なものだ。

 提出はもちろんパソコンに打ち直している。原稿用紙渡したりしたら怒られそうだ。こんなの読めるわけないじゃんと。




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