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  • 執筆者の写真川上 信也

コラム「シャッター音を傍らに」8月

「モノコトマガジン MADE IN」で連載中の「シャッター音を傍らに」、8月を公開です。

ここ数か月ほどは遠出をしていないので、書くネタもそれほどあるわけでもないけれど、まあ日々の暮らしの中から見つけ出して書いているという感じ。


 

今回はフィルムカメラの話。 部屋を整理していると昔使っていたフィルムカメラが目に留まったのだった。2台はまだ時々使っているけれど、4台は押し入れに入れっぱなしだった。時々光を与えたほうがいいですねほんと。 

 ニコンにフジカにペンタックスなどなどがある。フジカはオート7という名前のカメラで、確か父親の勤続何十周年かでいただいたものだったように思う。僕は修学旅行に持っていたり、高校生の頃によく行っていた列車の一人旅でもこのカメラで撮っていた。高校生の時に文化祭でバンド演奏した時は友人に頼んでこのカメラで撮ってもらっていたけれど、ほとんどうまく撮れていない。築50年の木造校舎の教室のとても薄暗いところでの演奏だったので。ニコンF100は父親の定年退職の年に購入したもの。ペンタックスは僕が山小屋を下りてきて本格的な中判カメラの必要性を感じて別府橋カメラで悩みに悩んで購入したもの。50万くらいしたから。高い! レンズ2本と共にだったし。 その後に出版した「福岡の休日」ではこのカメラでの撮影がメインとなっている。僕のプロフィール写真もこのカメラを持っている姿だったかな。とりあええず作品として残すことができてよかった。 時代は変わるもので、このようなカメラはほぼ使われなくなり、そんな時代がこんなに早く来るとは思わなかった。なんせ一生使い続けると思って買ったし。 もちろん今でも使うことはできるけれど、肝心の現像所が近くにない。おそらくカメラ屋で頼んでも遠くに送ることになるんだろう。

とはいえ今のデジタルカメラもそれぞれ一生使い続けるぞ、という意気込みで買っている。もちろんその時の意気込みだけで数年たてば新しいカメラが必要になってくるんだけれど。そろそろずっと使い続けるぞと思わせるカメラが出てきていいのになあと思うんだけど。もちろんそう思ってX-T4も購入している。時代の流れはほんと早いなあと思うんだけど、だったら今のこの大変な時代はサッとスッと早く流れていってほしいと思うんだけど。

フィルムで撮影した写真の数々。久しぶりに現像したら3年ほど前のものだった。

かつては作品でも仕事でもポジフィルムを使用していたけれど、あんなにきれいに撮影するわけでもないので、この頃はネガフィルムを使用。このあやふやさがとてもいい。デジタルのきれいさとは対照的で面白い。 ハーフサイズで撮った料理の写真なんかありえないくらいボケボケだし。

とコラムではそんなことを書いてます。



松山市 道後温泉駅  フジカハーフ



百道浜より Nikon New FM2



雨の車窓 フジカハーフ



とあるリストランテ  フジカハーフ

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