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川上 信也

パンストックさんの撮影


先日、天神に開店したパンストック2号店での撮影があり、これで今年の1月から続いていたパンストックさんの撮影はほぼ終了となった。

全部で11回ほど通ったことになる。早朝の5時過ぎに集合し、次々に作業が始まり僕もそれに合わせて撮影してゆく。そして開店前までに次々と焼き上がってくるパンを撮影し、午後からは次の日の仕込みを撮影してゆく。なので遅いときには夕方7時まで撮影していた。とにかく職人さんみなさん、ほんとよく働く。動きも機敏で、僕たち取材の人への気配りも忘れない。改めてこの人たちはすごいなあと思ったのだった。

 パンストックさんのパンはとにかく美味しい。もちろん福岡に次々と出店されるパン屋さんもどこも結構美味しいのだが、パンストックさんのパンはそこから抜きんでている印象がある。それがどうしてなのか、僕は詳しく聞く間もなく撮影していたが、何となくではあるけれど分かったような気もする。こういうことは言葉ではとても表しにくい。店主の平山さんはとにかくパンを作っていられれば幸せという方なのだが、それは確実においしさに表れている。こういった方が技術と知識と天性の感覚をもってすれば、パンストックのような抜きんでたパンになる、ということ。

 今回撮影していったパンができるまでのプロセスの数々は、来年2月まで雑誌「カフェスイーツ」に毎号4ページで連載され、その後、かなり分厚い本として出版される。職人さん向けの本ということになるかもしれないけれど、きっと多くの人にとってバイブル的な本になることは間違いないだろうと思う。

 撮影に関してはかなり苦労したけれど、平山さんから自然な雰囲気で撮影してほしいという要望があり、暗いミキサーでの作業以外はすべて店内の灯りで撮影している。なので職人さんが直接見ている光景が写真となっている。とはいえそのままでは黄色が強かったり青が強かったりその場面によっていろいろ違ってくるので、ある程度統一できるようにキッチンそれぞれにおいて色合いの設定を決め、それは5種類に及ぶ。それを使い分けながら撮影をしていった。詳しくはまた後日。

とにかくひと段落ついたかなあと。

と思ったら別の雑誌で明日「パンストック」さんの撮影が入った。僕にとっても忘れられない大切なお店になった。平山さんをはじめ、職人さんたち、スタッフたちの笑顔も忘れない。


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