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川上 信也

長崎へ


 長崎へ取材の旅。

メインは長崎県美術館。

ここの美術館はもう3度目の取材だろうか。いつ来ても心地よい空間が広がる建築。今の時季は運河沿いを歩くのも心地いい。

前回の撮影で館長さんに案内され、運河を見下ろすカフェでサンドイッチをごちそうになったことがあった。今回は仕事前にプライベートで食事。 ここのサンドイッチはものすごく美味くて館長さんもおススメということだったのだが、春からメニューが変わり、なんとサンドイッチはなくなっていた(なんでだ!)。その代わりということで、ホットサンドが加わっていたのだった。これがなかなか美味しく、中にオムレツが入っているようなイメージ。ボリュームもかなりある。900円。サンドイッチがなくなったことなんってすっかり忘れて、運河を見下ろしながら美味しい時間を過ごしたのだった。

撮影が終わり、編集長さんがちょっと行ってみたいところがあるというので、眼鏡橋付近へと向かう。この近くに「ひとやすみ書店」という小さな本屋さんがあるということだった。

通り沿いに看板が出ている。うーん、この看板を見ただけでタダモノではない本屋さんんだ。

今までずいぶんお店の取材などを行ってきたけれど、お店の良さというのは外観や看板でだいたい分かってくる(もちろん意外にもよかったというのもあるけれど)。この看板に手書きで丁寧に書かれた文字。これを見ただけでいいお店だろうなという想像は膨らんでくる。

そして結構長い階段をのぼり、箱庭のような本屋さんが姿を現す。センスのいい並べ方、木の家具、柔らかな灯りに照らされている。窓からは葉っぱが見えていて、心地いい風が店内に吹き込んでくる。いい店だ。愛想のとてもいい店主さんが迎えてくれる。小さな空間内のさらに小さなスペースにカフェも併設されていて、ミシン台が机になっている。

やっぱりいいお店だった。


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