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川上 信也

パン屋さんへ


 今年の初め、1月から箱崎にあるパン屋「パンストック」さんの撮影を続けている。

半年続く雑誌連載の撮影は終わったけれど、一冊の本にするための撮影はまだ続いている。

先日、5月30日は早朝6時前に集合し、夕方7時まで撮影していた。スタッフの方々は朝早くからとにかくよく働いている。かつて法華院温泉山荘でのミヤマキリシマの時季の忙しさを思い出したけれど、あの忙しさが毎日続いているような感じだ。

 合間にスタッフの方とお話もするようになってきたけれど、ほとんどの方は県外から来られているようだ。僕が把握しているだけで職人さんは7人くらいはおられるような感じだけれど、みなさん日本全国からこのお店にやってきているようだ。いずれみなさん独立されてご自分のパン屋さんを開業することになるんだろう。六本松にある人気のパン屋「まつぱん」もこちらで働いていた方が開業したパン屋さんらしい。

 これだけ多くのスタッフ、そして絶え間ないお客さんがやってきているだけあって、パンは驚くほどうまい。このごろのパン屋さんはだいたい美味しいパン屋ばかりになってきているけれど、その中でも抜きんでているという印象だろうか。土曜日などは開店30分以上前から行列ができている。毎日駐車場の警備員もいる。

 僕はそのにぎわいの中で、とにかくキッチンでパン作りの工程を撮影している。小麦粉にまみれながら。

 写真はパンストックへと向かう車から。早朝5時半ごろの天神。

これから始まる撮影を前に、ちょっと緊張気味で眺める朝の風景。いつもと違って見える。きっとそれは気持ちの問題。


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