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川上 信也

庭のあじさい


庭のあじさいが色づき始めた。数年前に大家さんが玄関前に植えたもので(知らないうちに)、最初の数年はあんまり咲き具合もよくなくて、正直あんまりきれいとも思わなかった。数輪咲いた花は季節を過ぎてもそのまま放置され、次の年までドライフラワーとして残るという状態がしばらく続いた。これはこれで結構面白くて、そのあじさいで旅立ったセミの抜け殻もドライフラワーと共に一年ほどそのままだった。今思えば不思議な状態だった。普通の庭に空蝉つけたドライフラワーがずっと玄関前にあったのだから。その玄関の天井にはカマキリの卵(これも卵のあとかもしれない)がそのままだ。形からしてハラブトカマキリだと思うけれど、果たしてこれはいつまで張り付いているのだろうか。もう7年ほどになる(ほったらかし)。

 その後、あじさいは順調に成長し、今年は花の状態もすごくいいようで、パッと見ただけで30輪ほどある。ほったらかしていてもちゃんと育ってくれるものだ。全体的な形は当初と変わらずあっちこっち飛び出して不格好のままだけれど、飛び出したアジサイを一輪、玄関の一輪挿しに飾ろうと思っている。

こうやってパソコンをうっている間にも風に揺れているのが見える。気持ちのいい朝が続いている。カタツムリが見え隠れしている。


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