「photo&word」
とてもシンプルなタイトルですが、丸山砂和さんの何気ない言葉からは、写真の奥行き、物語、想像が広がっていくようです。
連載第一回目、僕の写真は様々な場所、様々な時期に撮影したものです。
窓の外がしあわせだと 旅の半分はしあわせだ。
静かで、あたたかく 慈愛に満ちた場所。
悪意に満ちたできごとが世界のどこかで起きようと、
未来を変えるいちじるしい発明がされようと、
そんなことにはびくともせず、
ただ淡々と日々を重ねる。
そんな強さをそなえた町が、大好きだ。
平和でここちよい時間に、溶けそうになる。
朝が希望に満ちていることを、全身で感じた。
文 丸山砂和 写真 川上信也