関西の仕事で大阪へ行っていた。
正確には尼崎のお店の撮影。前日入りのため新幹線で新大阪へと向かい、ホテルにチェックイン。あとで分かったことだが、僕が乗った新幹線のすぐあとに人身事故で博多から広島までの新幹線は不通になったとのことだった。たまたま早く出発していたので助かったけれど、夕方出発しようとしていたら広島までどうやって行っていたのだろう。当日の早朝ということになるんだろうか。しかし早朝に新幹線が再開しているかもその時点では不明だろうから、途方にくれていたかもしれない。とにかく早めに大阪にやってきていてよかった。
見てみたい建築があった。
大阪府立中ノ島図書館。明治時代の建物で、まるでギリシャ神殿のような入り口。
しかも今でも現役の図書館。
地下鉄御堂筋線淀屋橋駅で降りて、川沿いを歩くと到着。
僕はこのあたりは来たことなかったんだけど、川沿いのとても気持ちのいい場所だ。
図書館は大阪市役所前にある。
この入り口を見ただけで、ただものではない雰囲気だ。
で、一歩中に入るとさらに驚くべき空間が。
円形の吹き抜けだ。
見上げれば美しい曲線を描く階段、やや暗い青みを帯びた灯りが木目を映し出し、天井には心ときめくガラスの光。
手すりやドアのぶなど、細部まで気になるところの数々。
この何だかぐにゅりと優しい手つきで曲げられたような手すり、光沢を帯びてさらに味わいを増している。
2階には(入り口が1階なのでイメージ的には1階)北欧カフェが最近オープンしたそうで、珈琲飲みながらこの空間をじっくり味わおうとさっそく入ってみた。とっさにパフェを頼んでしまったけど。
大阪には魅力的な建物が数多くあるらしい。
この近辺にも公会堂などのレンガ館がある。
建築が大阪にやってくる楽しみになっているような感じであるけれど、学生の頃になんで興味もてなかったのかなと今更ながらに思う(建築学科卒です 一応)。