庭ではクマバチの飛行が見られるようになってきた。かなりけたたましい羽音をたててやってくる。一瞬スズメバチかと思って警戒するのだが、これがクマバチの狙いのようで、羽音をスズメバチに似せているらしい。自然の不思議。 丸々とした体で庭の花を行ったり来たりして花粉まみれになっている。一応針はもっているらしいけれど、よほどのことがない限り刺すことはないという。愛くるしい虫なので子供たちには人気らしい。クラシック音楽に「熊蜂の大飛行」というのがあるけれど、飛び回る音や姿は確かにあの音楽のよう。
ハンミョウは毎年多く見かける。玄関を開けると4匹くらいが同時に飛び立ったりするので、うちの庭はハンミョウにとって過ごしやすい環境なのかもしれない。ハンミョウは佐賀県では絶滅危惧種らしいのだが、こんなに見かける虫が絶滅の危機なんてちょっと信じられない。しかし室見以外では確かに見かけなくなったなあと思う。美しい色を輝かせているけれど、すぐに逃げるのでなかなかじっくり見ることはできない。
うちの庭には柑橘系の木が多いせいか、アゲハ蝶をよく見かける。去年はシナモンの木にアオスジアゲハの幼虫が5匹もいたのだが、成虫でなかなか見かけない。無事に成虫になったのだろうか。見かけるのは普通のアゲハと黒のアゲハのみ。しかし黒のアゲハってなんで羽がいつもボロボロになっているんだろう。毎年不思議に思う。それともこれが普通なのか。
今年はじめてトンボを見た。睡蓮の鉢に何度かヤゴを見かけたことがあったので、そこから旅立ったのかもしれない。しかしヤゴはメダカを食べないのかとちょっと心配になるのだが、とりあえず無事。とするとヤゴは何を食べているのだろう。ボウフラを食べてくれたらありがたいなあと。
見上げると鳥の群れ。何の鳥だろう。トンビのような。
昨日、ゆずの木で虫を捕っている鳥を見た。何かの幼虫を見つけたようで、それを捕って電線に移動してからゆっくり食べていた。ゆずの木だからアゲハの幼虫だったのだろうか。アゲハも大変だなあと思う。ツバキの木には害虫がよくあらわれるのだが、そういう虫を捕ってくれればと思うんだけど、やはり鳥にとっても害虫は美味しくないようで見向きもしない。
暗くなり、ふとベランダを見上げると猫が居座っていた。じっとこちらを見ているようなのだが、暗くてよく分からない。スマホの電気を向けてみると、黒い顔が現れ、きらきらと光る眼が僕を見ていた。よくやってくるポンだ。夜の表情を初めて見たのだが、昼よりはかわいくみえるなあと。
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