幸せの時間

ルスカの三人は白丹滞在中はいつも一緒にご飯を食べているけれど、どこかお弁当持って外で食べようということになり、さわさんは三人分のお弁当を夕方から作りはじめた。僕はお弁当を食べるのに気持ち良さそうな場所をずっと考えていた。納池公園は暗くなると不気味だし、ヒゴタイ公園は時間外入場はできるけどお弁当を食べるのはちょっと申し訳ないような。扇田の駐車場は気持ちよかったかもしれないと、そちらへ向かってみることにした。お弁当はコロッケや卵焼きが入っていてとても美味しそう。二人はお酒を飲むので僕の車で向かった。

そして扇田へと向かう途中、僕は所々で撮影をしていたのだが、ここでいいかも、という場所があり、路肩に車を停めてテーブルを出した。

これがなんとも気持ちのいい時間だった。夕焼けが広大な高原を染め、木々からヒグラシの声が響いてくる。そしてマジックアワーが訪れ、星が次々に現れてくる。

こんなお盆もいいなあと思いながら、ご先祖様に感謝。

さわさんが「幸せってこういう時間をいうのかもね」というのがとても印象的だった。