top of page
執筆者の写真川上 信也

室見のねこ

 今日、庭先を通り過ぎた猫はいつもの黒猫ではなくキジ猫だった。ほんの少し目を合わせたようにも思うけれど、特に何の関心も持たれずに僕の目の前を通り過ぎて行った。もちろん関心持たれてもどうしていいのか分からないんだけど、これだけ無視されると猫にとって僕の存在はそんなに薄いのかと思ってしまう。

 数日前、夜の濡れ縁で星を眺めいた時のこと(結構ひまだ)、すぐ足元を黒猫が通り過ぎていった。僕にまったく気付いていないようなのだ。犬のように嗅覚で分かるということはないのだろうか。猫は元々夜行性なので目は見えていると思うのだけれど、それで僕に気付かない。となるとやはり僕の存在は薄いのだろうか。というより、もはやいてもいなくてもどうでもいいということなんだろう。僕がちょっと動けば気付いてくれると思うだのだが、暗闇で真黒な猫が足元を通り過ぎるとき、なぜか金縛り状態になっている。なんでだ。

 黒猫のポンは隣の大家さんちで餌をもらっているらしいが、近づくとフーッ!と怒るらしい。餌もらっておいて怒るというのはさすが猫だなと思う。はっきりいって室見の猫はあまりかわいくはない。まあノラ猫ってそういうものだろうけれど。





閲覧数:32回0件のコメント

最新記事

すべて表示

noteへ

さて、ブログです。  このサイトでもう数年続けてきてきましたが、note というサイトでも書くことになりました。  このサイトのブログもとりあえず見ることはできるようにしておりますが、   ブログの中心はnoteのほうになるかなあと思います。  こちらからです。   ...

Comments


bottom of page