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執筆者の写真川上 信也

夜の飛行機雲を眺めながら

 先日、沢木耕太郎の「深夜特急」を再度読み終え、この頃の沢木耕太郎はいったいどうしているんだろうと思っていたら、先日ヤフーニュースに沢木耕太郎のインタビューが掲載されていた。この人がインタビューするのは自然なことのように思うけれど、インタビューされる記事というのは初めて見るように思う。本人もこういう依頼を受けるのは珍しいらしいけれど。僕にとっては読み終えてすぐのいいタイミングだ。

 この頃のコロナ渦の話については、「過度に恐れすぎている」「大したことじゃないんじゃないか」とも。ニュースでは陽性者数何人とかばかりで脅されてばかりなので、見方の違う新鮮で面白い記事で、久しぶりにニュース記事をプリントした。当時のインドで天然痘流行の中を旅してきた作家なので、それなりに説得力があった。注意深くある必要はあっても、そんなに恐れる必要はないのではないか、そして「気をつけて しかし恐れずに」としめくくる。 

こういう作家の言葉を聞きたいと思っていた。テレビでは専門家の話ばかりで、そりゃあ専門家や医療関係者だったら大変な話しかできないだろうと。 僕もけっこうまじめに自粛してきたけれど、このままだととてもまずいことになりそうだという予感は常にある。様々なお店を取材してみるとどこも危機的状況にあるし、僕自身も大きく状況は変わってしまったし。どこかのタイミングで意識が変わっていかないと来年が恐ろしい。かといって僕自身はどうすればいいのかといつもそこに戻ってしまうんだけれど。

昨日は義理の姉の初盆だった。

もちろん僕は愛媛に帰りたかったけれど、やはりこの状況では無理だろうと。 恐れないというのもとても難しいことでもある。会う方々が福岡からと聞くと少なからず不安を感じることになってしまうだろうし。

 

 庭から月と夜間飛行の飛行機雲がよく見える。この頃は木星と土星もきれいに輝いている。星空だけ見ればとても平和でいつもと変わらない世界のように思えるんだけど。


 


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