先日北九州へ桜の撮影に行っていた。北九州の桜撮影のポイントはいくつか知らなかったので、来年のための下見という意味合いが強かったけれど、行ってみたらいくつかの場所は満開だった。1週間ほど前のこと。
勝山公園近くに車を止め、そこからモノレールに10分ほど乗って志位川沿いへと向かった。この川沿いは桜並木で有名とのこと。モノレールの車窓から満開の桜が見えていた。
駅に降りてさっそく川沿いに向かったのだが、真っ先に目に入ってきたのは不思議な建築だった。団地だろうけれど、斜面にへばりつくように建てられている。しかも斜めに。こんな集合住宅は見たことないような気がする。なのでカメラのモードをクラシックネガにしていくつか撮影。
よく見るとエフコープのトラックが停まっている。なんか仕事してるみたいだなあ。 おととしまでの数年間、生協のトラックの配達風景撮影という仕事をしていたのだ。だいたいその県を代表するスポットが選ばれていたので、観光ポスターのようなイメージ。生協の職員向けの冊子の最初のページに見開きで紹介されていた。思い出してみると、山口の萩城下町、大阪の通天閣前、高知四万十川の沈下橋、岡山の離島(名前が思い出せない)、香川の金毘羅、鹿児島の桜島、長崎の坂の街、そして福岡では糸島の二見ヶ浦での撮影だった。どれもトラックがやってくるのを待って撮影という感じだったけれど、異色だったのは長崎の坂。ここはトラックが入らないので背負子を担いだ人が配達するのだ。あれはほんときつそうだった。
北九州の斜めの集合住宅はもちろん自分なりの作品で撮影したものだけれど、エフコープのトラックを見つけてそんなかつての仕事を思い出していた。下のほうに桜が写っているので季節感もあり。なかなか気に入っている。
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