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執筆者の写真川上 信也

サンバーから N Boxへ

 そろそろ車を買い替えなければとずっと思っていた。予定では今年の春くらいから新しい車を迎える予定だったのだが、予想もしていなかった世の中の状況、そして仕事の中断などが続き、やむなく車のことも延期となっていった。

 今乗っているスバルのサンバーはとても優れた車だった。この18年で2台を乗ってきた。1台目はベージュ色のサンバーで、福重にあるスバルのお店で購入。納車された時のことを今でもはっきり覚えている。高い運転席から眺める風景は気持ちいいもので、思ったよりもスピード出ないなあと思いながら西の方向へと走らせた。音楽は小野リサがかかっていたかな。 仕事で九州中を巡ることとなり、とにかく走り回った。車中で何度も寝泊りもしたし、結局34万キロ走ったのだった。

 2台目のサンバーは薄い青色。1台目とほぼ同じものだけれど、年式は少々新しい。ミラーが自動で動いたり、シートが防水だったりというところがアップデートされていたが基本的にすべて同じ。東京スバルのお店で見つけた中古車で、ネットで見つけてそのまま購入したのだった。だから現物を見たのは購入して福岡に運ばれてからのこと。筑紫野のお店で初めてご対面したのだが、今までとほぼ同じだったので何の違和感もなくスタート。その日は九州の豪華寝台列車「ななつぼし」のデビューの日で、二日市駅あたりでデビューを待機している列車が見えたのを覚えている。

 中古車だったので走行距離はすでに3万キロ走っていたけれど、その後はやはりこの車で走りまくり、今現在24万キロを超えている。

 サンバーという車は運送会社が使っていたことでも知られ、長距離が得意な車だった。とにかく丈夫だということ。スバルの方の話によると、60万キロ乗っている方もおられるというからまだまだ上はいる。

 ただ、今のサンバー、すでにエアコンは故障気味。夏になると猛暑の中での運転となり、今年の夏は同乗の編集者の方々を汗だくにさせてしまった。「今日も効かないねー」というのが乗ってすぐのみなさんのセリフだった。今年の夏は特に暑かったので大変だったなあ。

 1台目の時もそうだったけれど、20万キロを超えたところでエアコンの不具合が起こる。そしてCDが鳴らなくなる。これは1台目の時も同じ。1台目の時は30万キロを超えたところでパワーウィンドウも誤作動するようになり、スイッチを押して10秒後に窓が開くという理解不能な動きを見せていた。料金所ではドアを開けてお金を払い、動き始めたところで窓が開いたりしていた。そしてCDは約3時間後に鳴りはじめていて、福岡から出発するとだいたい八代あたりで鳴り始める。 2台目はそこまではないけれど、ちょっと最近あやしい。気温が低いときはだいたい30分くらい鳴らない。

でもまあとても愛着のある車なので手放すのはとても寂しいことだ。サンバーはもう生産も中止されていて新車はないので、次にこの車に乗ることはもうない。


 そして次にどうするのかというと、Hondaになる。

 N Boxだ。色は深い森のような緑色の予定。

 サンバーでホンダのお店に出かけていろいろと話を聞いて、今日決めたのだった。スズキスペーシアと迷ったけれど、長持ちするという点ではN Boxがはるかに上のようだった。ネットでは45万キロ走っているものもあるようなので心強い。

 このサンバーもホンダで下取りしていただけることとなった。ただ納車はずいぶん先のようなので、しばらくサンバーに頑張ってもらわないと。

 ということでこの冬はスタッドレスに替えて冬のくじゅうも行ってきたし、もうしばらくサンバーは活躍することとなる。


 







 

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