今年の九州の紅葉はよかった場所、悪かった場所の差がけっこうあるように思う。いろいろとまわったけれど、僕が撮影したかった場所の紅葉はほとんどイマイチだったのではないだろうか。赤くなるはずの葉の木々がすでに枯れたようになっているところがとても多かった。きっと猛暑の影響なんだろう。なのでとても焦った。こんなにはかどらない撮影は初めてだったようにも思う。くじゅうの吊り橋付近の紅葉も赤が全くなかったし、用作公園もまるでダメ。人吉城跡も提出できるような状態ではなかったし、率悪くて移動ばかり長い撮影旅になってしまった。まあ、こんな時もあるよなあ。毎月うまくいくわけはないんだし。とはいえ何とか撮影しなければならないので、英彦山にある高原や、黄色中心の勝山公園のイチョウなどを巡った。意外によかったのは佐賀のシチメンソウだ。有明海沿岸を赤く染める不思議な植物だけど、これは猛暑の影響はそれほどなかったようでとてもきれいに紅葉していた。引き潮であったし、遠くに雲仙が見えていたのもよかった。
宮崎県五ケ瀬町のうのこの滝もまあまあだったかな。何だか無理やりにノルマを達成したような月だったけれど、まあこれもいい経験かなと思う。むしろこんな月があった方がこの先いい月になるような気もしている。損得はバランスよく同じくらいあるものであろうしね。
西鉄カレンダーを以前担当されていた写真家の松尾さんから連絡があり、新しいカレンダーものすごくいいねえ、と言ってくれた。とてもうれし勝った。30年担当されていた方からの言葉はとても重みがあるし、何だかジーンと感激しながらホッと一息ついた。
来月こそは納得できる撮影ができればと思う。ウン頑張ろう。
なんてこんな言葉使ったの何年ぶりかなあと思いながら。
あんまり好きじゃない言葉だけれど、今月はうまくいかなかったからついつい。あくまで自然体で頑張ります。
色の悪い秋だったのでモノクロでの作品撮影も多かった。
Comments