ここ10日ほど、数々の取材をさせていただいた。
お店を10軒ほど撮影させていただき、昨日は高宮での料理撮影と佐賀県武雄での撮影。冊子の連載で撮影しており料理撮影はだいたい2時間ほどで終了。お昼から武雄に向かった。九州の雨は大変なことになっているので武雄に果たして行けるのかどうか心配だったんだけど無事に到着し、ライターさん編集者と共に開始。すると撮影中にみんなの携帯がいっせいに鳴り始め、避難してくださいという警報だった。外は大雨となっており、果たして帰れるのかという心配になってきたのだったのだった。
数年前の朝倉での出来事が頭をよぎる。あの日、僕はサワさんと共に吉井の書店の取材だったのだ。とりあえず雨という予報だったけれど、それほど強く降っているわけでもなく、お昼前に取材は終了。雨はやんでいた。そして帰り、東峰村にある大行司駅にある知り合いのカフェに行こうという話になったのだ。そして杷木から東峰村へと向かった。そこでものすごい雨が降り始め、道路沿いの用水路から水があふれ出していたのだ。それを見て僕はやばいと感じて引き返したのだ。その後のことはみなさんご存じの通り、大変な被害をもたらす大雨となり、東峰村は道が寸断して孤立してしてしまったのだった。そして大行司駅のカフェは土砂崩れで埋まってしまっていた。その後店主の方の無事も電話で確認したのだが、「ほんと来なくてよかった」といわれた。あのまま行っていたら僕はサワさんは無事だったどうかも分からないし、東峰村の避難所に1週間はいることになっていたのだ。
そして今回、仕事が終わって武雄からすぐに高速に乗った。福岡までは特に通行止めの区間もなく、高速道路ならとりあえず高台にあるので下道よりは安全だろうと。 朝倉でのあの経験から無理はしないと決めているのだが、高速道路は問題ないようだった。 途中でものすごい雨になって視界が危なくなってきたけれど、筑紫野手前で渋滞に巻き込まれた程度で2時間ほどで福岡に到着。
先日は人吉市が浸水し、久留米や大牟田も大変なことになった。くじゅう周辺も道が通れないところが多数というから、今回も大変なことになっている。何だか今年はいろんなことが起こる。
そんな中でも仕事はとりあえず楽しく進んでいるから、そんな時間はとてもかけがえのないものなのだろうとつくづく思う。周囲の人たちへの感謝もいっそう強く感じるようになってきた。
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