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執筆者の写真川上 信也

お店の取材も徐々に再開へ

 徐々にではあるけれど、飲食店の取材も再開している。もちろんお店のほうは大変な状況だったりするんだけれど、それでもいろんな対策をしながらみなさん乗り越えていこうとしている。居酒屋のメニューをなくしたり、テイクアウトメニューを加えたりしながら。ほんと大変だろうとは思うけれど、取材で雑誌に掲載されることで少しでも力になれればと思ったりしている。

 今日はやきそば屋さんでの撮影。

 新しいカメラで撮影しようと思っけれど、お店などの取材ではX-T4は使いにくい。背面画面が今までのチルト式から、えーと何というんだっけな、動画撮影でよくあるタイプに変更されているのだ。バリアングルってやつだったか。風景撮影では特に問題ないのだが、取材ではあの方式はとても使いにくい。人物撮影などはチルト式で上からのぞくように撮影することが多かったので、それがとてもやりにくくなってしまった。なのでお店の取材ではX-T2を使い続けている。これはまあ誤算と言えば誤算だけれど、お店の撮影ではどうしても酷使してしまうので、X-T4は長持ちさせるためにも風景写真の仕事に特化したほうがいいように思っている。X-T2も昨年のパンストックの取材で小麦粉まみれで数万枚を撮影というものすごい酷使をしてしまったので、いつまでもってくれるのか心配だ。

 

 このお店取材の数々は「シティ情報ふくおか」の仕事であるけれど、今の編集長はもう何年も前から僕を使ってくれている。こんなに撮影が早くて思っている以上の撮影をしてくれるカメラマンは他にいないからと言ってくれるので、僕もとてもいい気になってその期待に応えようと短い時間の中で結構必死に撮影している。冬でも汗だくになることもあるし、今は夏なのでなおさら。 いつも通りライティングなしで、やきそばの撮影場所を決めてから窓からの光をどのように使うかを見極めてゆく。そしてもうひとつのメニューと店主を撮影して終了。終わってから編集長とやきそばをいただく時間は、ホッとして一段と美味しく感じられるのだ。




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