top of page
川上 信也

広島の古本屋にて


先日仕事で広島へ行ってきた。

終わってから市内をブラブラと散歩。

駅からひろしま美術館周辺まで歩き、帰りはアーケード街を見つけて散策してみた。

けれどアーケード街というのはどこも同じような雰囲気で面白くないので、一本裏通りを歩いてみたのだった。

すると一軒の古本屋を発見。

昔からあるような小さな佇まい。

とりあえず入って本棚を眺めながらいろんな本を手にとってみた。

そして本棚の端っこで見つけたのがこの一冊。

遠藤周作の「ボクは好奇心のかたまり」。

遠藤周作のエッセイはとても面白いと聞いていたので、いつか読んでみようと思っていたのだ。狸狐庵先生のシリーズだ。

初版本で380円。先日購入した「青春の門 放浪編 上」と同じく、カバーにトレーシングペーパーのようなものがかぶせられている。この時代特有のものなのだろうか。

イラストもとても魅力的。帯もついていて、思わず隣の人の方をたたきたくなるような面白さ、と書かれている。どんな状況なのかちょっと疑問だが、伝えようとすることは分かる。

で、読んでみるとこれがとても面白い。

好奇心旺盛な作者がUFO目撃の中学生を訪ねたり、座敷童の出没する旅館に泊まってみたり、入院中に考えたヒマつぶしのいたずらの話だったり、軽妙な文章でユーモアたっぷりに書かれている。いい本と出合った。


閲覧数:47回0件のコメント

最新記事

すべて表示

noteへ

さて、ブログです。  このサイトでもう数年続けてきてきましたが、note というサイトでも書くことになりました。  このサイトのブログもとりあえず見ることはできるようにしておりますが、   ブログの中心はnoteのほうになるかなあと思います。  こちらからです。   ...

bottom of page