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ここ数日の取材で思ったこと

  • 川上 信也
  • 2018年9月13日
  • 読了時間: 2分

ここ数日、福岡県内の撮影にまわっていた。

アレルギー科の先生にお話を聞くという取材もあり、僕自身かなり苦しめられてきたものであるので、他人事とは思えないからして撮影しながら聞いていたのだった。

日本人はここ数十年でものすごくアレルギーの方が増えたという。それは僕のまわりでもそうなので、みんな実感として持っていると思う。僕はもともと皮膚が弱かったのでそれも関係していると思うけれど、アレルギーを起こす日本人の免疫というのは、もともとお腹の中にいた回虫に対抗するためという意味合いもあったらしい。それが戦後の日本人にはほとんどいなくなり、それからアレルギーが増えてきたらしい。かといって再びお腹に回虫をというわけにもいかないし(それで治るのならやってもいいけどね)、果たしてどうしていいものやら。ただ環境をきれいにしすぎると確実にアレルギーは増えてゆくそうだ。ある程度雑多な中での暮らしで細菌に慣れてくることが大切とのこと。僕は一軒家に住んでいるのである程度ほこりの多い暮らしとは思うのだけれど、それがどの程度アレルギーに関係しているのかはもちろん分からない。さくらももこのエッセイでアレルギーとホルモンには勝てない、というようなことを書いていたけれど、やはり今でも分からないことが多いのがこの世界のようだ。

ひどくはならないように暮らしていきたいけれど、ここ1年半ほどどうにか落ち着いてはいる。夏にもようやく半そでが着られるようになったし。それまでの8年が大変な状況だったので、どのように落ち着かせるかは僕にとっては生きる上でとても大切なことだ。でも考えてみればその大変な8年という間に僕は3冊の本を出版し、写真展も数多く開催してきた。撮影もかなりきつい状況に追い込まれた時もあったけれど、何とか乗り越えてきたし、これは今となっては大きな自信になっている。まあ写真は大好きなことであるしね。そして周囲の人々に恵まれたことはもちろん。 何だかいろんな人たちの顔を思い浮かべるたびに感謝の気持ちがこみあげてくる。

何で東京に何で出ていかないのという人もいるけれど、都会で暮らすことにあこがれは全くないし、僕にとっては田舎に向かうことのほうが大切なのだ。生きていくためにも写真を続けるためにも。もちろん写真展くらいはいつか機会があれば都会でできればとは思っているけれどね。

今日の取材で食べたおでん。ものすごくうまい。


 
 
 

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